症例・トピックス
Case&Topics
症例・トピックス
Case&Topics
こんにちは フェリシティ歯科クリニックです。
今回は、ホワイトニングについてご説明します。
ホワイトニングには、種類や濃度などございますので、参考にしていただければと思います。
【ホワイトニングとは】
ホワイトニングは、歯の表面に付着した色素を落とすのではなく、歯自体を白くしていくものです。歯の表面を傷つけることなく歯の中にある色素を分解して、歯の明るさを上げて白くしていくものです。虫歯のない、健康な歯を削って被せ物を入れたりせずに、自分の歯を残して白くすることができます。
【歯が白くなる原理】
ホワイトニング薬剤に含まれている過酸化水素が分解しフリーラジカル(活性酸素)が発生し、その酸化力によって着色成分が分解し、無色化します。また、ホワイトニング剤の作用により、歯の表面成分のアパタイトが変化を起こし、規則正しい配列からランダムな組成に変化します。例えると、透明なガラスがすりガラスに変わったような効果です。すると、歯に当たった光が散乱し、歯の内部の濃い色の象牙質がマスキングされます。ですのでエナメル質が厚い方がホワイトニングの効果は出やすいことになります。
【歯科医院でのホワイトニング】
ホワイトニングには、種類がありそれぞれ特徴があります。
♦オフィスホワイトニング♦
歯科医院で施術するホワイトニングです。1回で白くなる効果が高く、短期で負担なく白くすることができます。濃度の高い「過酸化水素」を使用するため、その分エナメル質内部への浸透が早まりより短時間で白さを実感できます。白さの実感が早い反面、深部までのホワイトニングができないため後戻りも早く生じることになります。エナメル質内側の象牙質内部まで高濃度の過酸化水素を浸透させますので「知覚過敏」が生じることがあります。1回の施術時間は60分から90分ほどです。2クール行います。(2クールの間隔は一週間ほどです)
♦ホームホワイトニング♦
医院で歯型を取り、マウスピースを作ります。自宅でマウスピースに薬剤を入れて装着していただきます。薬剤は「過酸化尿素」を使用しています。「過酸化尿素」は尿素と「過酸化水素」に分解され、10%の過酸化尿素は「過酸化水素」としては3~4%となります。日本の薬機法で認可されているホームホワイトニングジェルの過酸化尿素濃度は10%以下となっております。海外輸入品の15%や20%のものもあります。1日2時間ほど装着し、2週間ほど使用していただきます。オフィスホワイトニングに比べて期間はかかりますが、白さを長持ちできるのが特徴です。
♦デュアルホワイトニング♦
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法です。それぞれの長所を取り入れ、短所を補うことで、期間の短縮や歯の白さの安定に効果をもたらす方法です。オフィスホワイトニングでは一日で白くなり、白さの維持力を強くするためにオフィス施術後に自宅でホームホワイトニングを開始していきます。
【ホワイトニング手順】
♦オフィスホワイトニング♦
①カウンセリング
②クリーニング 口腔内写真撮影 シェード確認(歯の色を確認します)
③歯肉保護
④薬剤塗布
⑤光照射
⑥薬剤除去 ④⑤⑥を繰り返す
⑦洗浄 フッ素塗布
⑧術後のシェード確認 口腔内写真撮影
♦ホームホワイトニング♦
①カウンセリング
②クリーニング 口腔内写真撮影 シェード確認
③マウスピース作成のための型取り
④マウスピースと薬剤のお渡し 使用方法説明
⑤術後のチェック 口腔内写真撮影 シェード確認
【ホワイトニングの効果・症例】
30代女性 3週間のホームホワイトニング
術前 シェードA3.5
⇓
術後 シェードA1
【ホワイトニングの注意事項】
*ホワイトニングの効果には個人差があります。
*詰め物や被せ物にはホワイトニング薬剤の効果はありません。また、神経の治療をしている歯には効果が弱い場合があります。
*知覚過敏を生じる場合があり、症状によっては中断させていただくことがあります。
*術後数時間、歯髄に痛みを感じることがありますが、一時的な痛みで24時間後には落ち着きます。
*ホワイトニング後24時間は着色性の飲み物や食べ物、炭酸飲料、酸性の食品をなるべく控えていただきます。
*喫煙は控えていただきます。
*ホワイトニングの効果は永久ではありません。個人差はありますが、1年から1年半ほどで後戻りします。タッチアップすることで効果を維持することができます。
*ホワイトニング効果を維持するために、患者さん自身のホームケアと定期的な歯科医院でのメインテナンスが必要です。
【ホワイトニングができない方】
*エナメル質、象牙質形成不全症による変色歯
*重度の知覚過敏を有する歯 クラックのある歯
*無カタラーゼ症の方
*妊娠中や授乳中の女性
*ホワイトニング剤のアレルギーがある方
【ホワイトニングの費用について】
当院でのホワイトニングの費用についてお伝えします。
♦オフィスホワイトニング♦ ¥50000+税
♦ホームホワイトニング♦ ¥30000+税
※追加薬剤¥5000+税
♦デュアルホワイトニング♦ ¥70000+税
【まとめ】
当院のホワイトニングのおすすめは、やはりデュアルホワイトニングです。ホワイトニングの種類には利点、欠点がありますので、是非参考にしてみてください。
ホワイトニング専門サロンなどもありますが、一般の歯科医院でのホワイトニングをする利点としては、歯肉の状態や虫歯の有無、ホワイトニングで白くした後の被せ物のシェード合わせなど、総合的に見ていくことができる点です。
「結婚式に合わせてホワイトニングしたい」「仕事で忙しいけどホワイトニングしたい」「写真撮影があるので○○までにホワイトニングしたい」「マスク生活のうちにホワイトニングしたい」「被せ物をやり替えるので、併せてホワイトニングをしたい」など、ライフスタイルやご希望に合わせて種類を選んでいただければと思います。ご不明な点、ご質問・ご相談ございましたらいつでもフェリシティ歯科クリニックへお越しください。