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マイクロスコープを活用した歯石除去(動画)|フェリシティ歯科クリニック|石川町・元町・中華街の歯医者

マイクロスコープを活用した歯石除去(動画)

こんにちは。フェリシティ歯科クリニック 歯科衛生士の朝香です。

今回は、歯周病や歯石についてご説明します。また、マイクロスコープを活用した歯石除去を動画にてご紹介します。

 

歯周病とは?

まず歯周病とは、どんな病気かご存じでしょうか。

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯肉が腫れたり、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気です。歯と歯肉の境目(歯肉溝)に多量の細菌が歯垢(プラーク、バイオフィルムとも呼ばれます)として常に付着していると、歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりします。はじめのうちは自覚症状はありません。しかし病状が進行すると、炎症が歯を支える歯槽骨にまで及んでしまい膿がでたり歯がグラグラと揺れてきて、最後には歯を抜くことになってしまいます。

高血圧や糖尿病、心臓病と同じく、生活習慣病のひとつである歯周病は「サイレントディシーズ(静かなる病気)」とも言われており、気が付いたときには重度の状態にまで進行しているケースも少なくありません。

 

なぜ歯石を取る必要があるのでしょうか

一度は歯科医院での歯石除去の経験があるとは思います。

歯石は、プラークが石灰化して硬くなったものです。その名の通り石のように固くなったしまったものなので、歯ブラシでは取れません。

歯磨きが不十分ですと、プラークが歯の表面につき、そのプラークと唾液に含まれるカルシウムやリン酸が沈着して、石のように硬くなったものが歯石です。プラークは、およそ2週間で歯石となります。

歯肉より上の歯の表面についているものを「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」といい、白や黄色っぽい色をしています。これは、唾液の中に含まれているリン酸カルシウムがついて形成されたものといわれています。

また、歯周病が進行して歯と歯肉の溝が深くなったところにできるものを「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」といい、黒褐色でかなり硬く取り除きにくいのが特徴です。これは歯と歯肉の間(歯肉溝)からの浸出液の成分が含まれます。

歯石は、成分の約80%はリン酸カルシウムです。そのほかにタンパク質、炭水化物や細菌の死骸などからもできています。歯石そのものは、歯周病を引き起こしませんが、歯石の表面がざらざらしているので、そこに細菌が増殖し歯周病を引き起こします。

ですので、歯石が付いたまま放置してしまうと、表面のざらざらしているところにプラークがたまり、結果的に歯石を取らないと細菌が減少しないため、歯周病の治療には歯石を取ることが欠かせないのです。

 

 

「歯肉縁下歯石」の除去

その名の通り、歯肉の縁の下にある歯石ですので、見えないところに沈着しています。

動画では、プローブという器具で歯肉内を探り、歯石を探知し、キュレットという刃物で歯石を除去しています。

 

 

 

こちらの動画では、歯肉の中を触っているのですが、麻酔をせず施術しています。

歯周ポケットが4ミリでしたが、この程度でしたらお痛みもほとんどありません。

知らない間に自覚症状のないまま見えないところに歯石がついていて、放置してしまうと、

歯周病は進行していしまいます。

 

歯石がつかないようにするためには

プラークが唾液含まれるカルシウムやリン酸によって歯石になってしまうと、歯ブラシで取るのは困難です。

そこで、歯石になる前のプラークのうちに、日々のホームケアで歯石にならないように、ケアすることが重要です。

 

  ★ブラッシングのポイント

磨き方のポイントを3つに絞ってご紹介します。

 

1⃣ 1~2歯ずつを目安に小刻みに、力を入れずに、一か所20回程動かす

皆さん見ていると、意外とご自身が思っているほど一か所に回数をかけずに、隣の歯へ移動していることが多く感じます。

無意識に磨いていると、歯磨き粉の爽快感で、磨いたつもりになってしまいます。鏡をしっかり見ながら、ブラシの毛先がどの歯にあたっているか確認しながら一か所に対しての

回数をかけて磨いてみてください。このとき力をかけず、優しい力でもプラークは落とすことができます。

2⃣ 歯の磨く順番を決めておく

いくら30分磨いています!といっても、無意識に磨いていると、外側ばかり磨いていたり、内側を全くみがいていなかったりすることがあります。

磨き忘れてしまう箇所がないよう、歯ブラシを口の中へ入れたらまずどこからスタートするのか、ご自身で順を決めておくとよいと思います。

3⃣ 歯間の清掃も必ず行う

歯ブラシだけでは歯間まできれいに清掃できないと言われています。デンタルフロスや歯間ブラシなどを使うことで、歯周病や虫歯の予防につながります。

デンタルフロスや歯間ブラシはたくさんの種類があり、患者さんにあったもので、かつ毎日苦にならずに継続して使用できるものを選択する必要があります。

 

3点にまとめましたが、歯並びやお口の状態でブラッシングのポイントは変わってくると思います。当院では、ホームケアの確認のために、歯垢を赤く染色して磨き残しをチェックしていきます。皆さんのホームケアはいかがでしょうか。

 

是非、歯周病の状態や歯石の沈着の状態などのチェックに、歯科医院へお越しください。

 

 

 

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